「血を、ちょうだい?」
獣の耳を持つ少年が囁く。
許してはいけないのに、
委ねてはいけないのに。
蠱惑的な瞳に引き寄せられていく――。
この気持ちが、恋なの……?
私の世界を変えた彼は甘く囁く。
「私があなたを守りましょう。その甘美なる血汐と引き換えに」
例え2人を繋ぐのが
血を巡る運命だとしても、
それでも私は――!
「あなた、もう少し欲情するような振る舞いできないと貰い手が――ゴフッ」
こんな獣と恋になんか落ちないっ!!
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血が紡ぐ物語。
その繋がりが、2人の絆を強くする。
start⇒2010.10.11