これは
枯れゆく 藍 と
醜き 穢 の
鈍い 愛 で
鮮血 纏わりつく
赤い 愛憐の哀傷唄
『eye. 』
自分を変えたくて
でも、他人に合わせたくない
高校三年生
神山 和 Kamiyama Ai[18]
ひっそりと生きたかった
でも、関わりから逃れられない
古本屋アルバイト店員
宮島 亜依 Miyazima Ai[20]
小さなくぼみにはまっては、
濁流に飲まれまいと叫び、空を仰ぐ。
二人の Ai は、
ただ、しがみつく小枝が欲しかった。
恋とは違う切なさを、あなたに―…。