あの時から、君は笑わなくなった。
手も握ってくれなくなった。
君は、他の女の子とイチャイチャしていた。
あたしには、一度もそんなことしてこなかった。
最初は、泣いた。やきもちをやいた。君を怒った。
でも、気付いたんだ。
こんな君にしてしまったのは、あたしのせいって。
あたしが、君をつかまえていた。束縛していた。
こんなになってしまった君を責める資格なんてない。
早く離してあげたい。解放してあげたい。
でも、中々君の手を離すことはできない。
それが一番君を苦しめる。
幸せにしてあげたいよ。
楽にしてやりたいよ。
そして、最後に約束してください―――――――――
「幸せになってください。」
初作品です。初心ですが、読んでいただけたら嬉しいです。