ふたつのカップルが「事故」という形で出会った。
主人公の愛衣は「事故」で婚約者を亡くし、もう一人の主人公一輝は同じく「事故」で妻を亡くした。
そしてさらに二人は元カップルで。
最愛の人を亡くした二人は怒りをどこにぶつけていいかわからず自身を傷つけていく。
しかし、二人は惹かれあうようにまた出会う。
心に穴があいてしまった二人はまるであいた穴を塞ぐように付き合いはじめる。
でもそれは愛衣に降りかかる2回目の絶望へのカウントダウンのはじまりだった。
幸せな日々を送り始めた二人をおそった「事故」という2回目の絶望だった。
愛衣は一輝のおかげで打撲ですんだが、一輝は意識不明の重体だった。愛衣は一生懸命一輝に尽くすが
一輝は意識を取り戻すことなく逝ってしまった。
愛する人を失った愛衣は壊れていくが自分の中にもう1つ小さな命があることを知った。
そして愛衣はちいさな命とともに生きていくことを決める。