これは彼と私の短い期間の恋物語。
朝の空気を吸って、私は息を吐いた。
朝の冷たい空気が体に触れて、まだ肌寒いのがわかる。
3月下旬だというのに、4月の暖かさはまだ感じられない。
桜の蕾さえまだ見られない。
私は、そんなことを思いながらまた息を吐いた。
カスミソウ=清らかな心。
『あなたの幸せを心から願います』
最後の言葉だった。