雪が降り続ける冬の日。母が突然亡くなった。母の死をきっかけに、ダメ人間だった悠也が成長していこうともがく人間ドラマ。そんなストーリーを描いていこうと思います。
薄暗い部屋の中に、線香の香りが漂う。
耳に入ってくる音は廊下から聞こえてくる忙しそうな足音と、姉ちゃんのすすり泣く声ぐらい。
12月18日。
俺が20回目の誕生日を迎えた場所は、
母の眠る霊安室だった。