咎縫い 

作者朱烏



―― 眠れぬ魂はどこへいのだろう?



カキツバタの咲く池、深い森


美しい風景の中に、一点の滲みが浮かび上がる。


触れてはならぬものほど美しく


そして、心惹かれる。


この想いが白く犯されて逝くのなら



いっそ、この手で握りつぶしてしまえばいい。