青春のあとさき

作者小倉のり子

青春時代の恋愛はエピソードのひとつひとつが全てだと思います

日常の、ほんの些細なエピソードにこそ、恋心というのは根付いてゆくものだと


青春時代のもどかしさやはがゆさは、だからこそ美しいものだと、青春時代を終えたいま、思います


つらくて苦しくて仕方がなかった当時も

すこし恥ずかしくて、たぶんたくさん愛おしい記憶です


青春時代のもどかしいたよりない不格好な恋愛が、実は一番完全で美しいという期待をこめて