Waldesrauschen -森のざわめき-

作者真直

「見てよ、スバル。この小鳥」


アリスが指差した先にいた小鳥。


いや、もう小鳥とは言えないだろう。



「どうしてこんなに・・・・・?」



スバルはその先の言葉を飲み込む。



その屍は、生臭い血でどす黒く染まっていた。



「・・・・埋めてあげなくちゃ」


小さな手のひらを真っ黒に汚して、

辺りが真っ暗になるまで、


少女はお墓を作った。