yuki
積もる切なさ
すごくすごく悲しい物語でした。
ヒョウゴという定めを背負っている者を中心に回る物語なのですが、ルビとナキを巻き込んでいく件は読んでいて心が痛くなりました。
ルビの最後のヒョウゴを求める言葉さえ小さく感じてしまうほどの重い展開でした。
そして、ヒョウゴの中に宿った命を告白した時には、さすがに顔をしかめずにはいられませんでした。
命を宿ることは一つの幸福でもあるのに、それをルビに託すしかできないヒョウゴの立場を考えると…
このレビューを書いている今でも心が痛みます。
それでも、ここまで人の心を揺らせる物語はナカナカありません。
素晴らしい物語でした。