私はあの日、確かに
ビルの屋上から飛び降りたはずだった
だけど、目が覚めたところは――
何もない
誰もいない
恐怖にかられ、気が狂いそうになった
そのとき
私の目の前に現れたのは、
白い
ウサギだった
私は無我夢中でそのウサギを
追いかけた――
それが、闇に潜む
悲劇の幕開けとも
知らずに
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この小説には、多少ではありますが、
一部グロテスクな表現も含まれます。
ご注意下さい。