嘘と臆病な指先

作者椿

恋の枯れた冬。





ねぇ、

"また会おう"って言ったでしょ?




ねぇ、

"俺の傍に居ろ"って言ったでしょ?




あなたのいない冬は、





嘘と臆病に震える指先を

暖める術もなくなってしまって、



あなたに伝えたい言葉は、





ただただ、行き場を無くし




あなたに届くことすら無くて





許されぬ程に



永遠にあなたを愛し続ける。








start*2011/4.15~