愛し気―かなしげ―

作者アンパン

あの時…



もしあの時君に出会っていなければ



僕はどんな人生を送っていたのかな…



そんなことを考えて君を見ているだけで、



君が愛しくて、



君が切なくて、




君の笑顔にこんなにも胸が締め付けられる。



こんなに苦しいのに



不意にグッと滲み出すこの甘い痛みですらも



どうしてか愛しく感じるこの想いを



人は何と呼ぶのだろう。