赤い日記帳

作者もみじ

幸せな毎日なんて、そう長く続くものではない。




私はあの日、愛する人を失った。





ずっと宝物のように二人でやってきた交換日記。





あなたの番で終わってしまったから、日記帳はあの日以来返ってはこなかったんだ。




でも、あの日記帳が私たちを繋ぐ赤い糸だったんだと思う。




それは奇跡のように突然私の元に戻ってきた。




私は信じてる。





幸せな毎日なんて、そう長く続くものではない。

だけど、それは次ある幸せのために、幸せだってことをもっとよく実感するための、神様が与えてくれたちょっとしたお休みなんだってこと。





愛する心が再び二人を…。

想い合う心が生んだ軌跡のお話。