一日。人として。
朝。
目覚める。いつもの食卓。「生きている」
と家族と会話をする。
始まり。家を出る。今日もここへ戻る。
待っているから。
昼。
呼吸、鼓動をする。いつものように。学
んで、「正しい」と教わる。
間達。家までの。今日もここにいる。
それが普通だから。
夜。
眠りへ。無意味な幻。「忘れる」とずっと、
ずっと、繰り返す。
終わり。部屋の中。明日への眠り。
舞っているの。
・・・それだけだった。今、こんなにも、
胸が、何もが、あなたを待っているのに。
鼓動。最初にあの人が笑ってくれたのか。
それすら疑問になってしまう。
信じる事は、何より難しい。
でも・・・私は、あなただけ。
泉とオーロラという二つの反射により、生と死、人間についての小説。