晴菜ミク

切なくも満ち足りた一ヶ月
辛い過去から立ち直れないまま、尚且つ余命一ヶ月と宣告された七海が、人気アーティスト恵太と出会い、本当の自分を取り戻してゆく物語です。

人は人によって、社会によって、夢を奪われたり不本意な方向に流されたりするものですが、しかしながら、愛し、慰め、癒し、どん底から引き上げてくれるのもまた、人であり社会であるのです。

この物語の設定は、一見あまりにも痛まし過ぎるように思いますが、主人公七海と恵太を支える周りの人たちの温かさがそれを見事に中和させています。

切ないけれど、心温まる作品です。