「しろくま公園」・・・そこは僕らの遊び場だった。思い出と現実の間(はざま)で揺れる僕。ちょこっとだけファンタジーです。短いのですぐに読めます。
「あしたも遊ぼうね。」
「ばいばい。」
「またね。」
「じゃあまた明日ね。」
夕日が空を
茜色に染めて
やがて藍色に変わる頃
僕らはやっと
さよならをする。
しろくま公園は
時々、学校で
時々、秘密基地。
時々、病院になったり
時々、お化け屋敷になったりする
早く誰か来ないかな・・・
僕は今日も
コンクリート製の
シロクマの背中に登って
友達を待っている。