イトコという、曖昧な

作者YAE

従兄弟同士でルームシェアをすることになった少女と青年。初めは変人な少女に振り回されていた青年だったが…徐々にかけがえのないものと化す日々と、彼らの色濃い生活記。

 新しい生活、ルームシェア。


 従兄弟であり、家族のような関係の菖蒲と深は、互いの両親が決めた通りに、渋々生活を共にすることになるが……。




「あのなあお前、こんなところに物落とすなんて、ドジさ加減もここまでくるとバ……うぼふっ!」


「あ、ごめんついついびっくりしたついでに手を滑らせてケツ蹴っちゃった」




「うるさいっ、シンなんてもげろっ、もげてしまえ!」


「もげる!? 何をもげばいいんだよ!」


「知るかっ、もげろもげろもぉぉぉげぇぇぇろぉぉぉ!」




 ボケなのかつっこみなのか良く分からない変人アヤメに、シンは振り回される羽目になる。


 そんな二人のささやかで、変わった日常。