大好きなお兄ちゃんはオカマさん

作者三沢 桜

 私の大好きなお兄ちゃんはオカマさん。

 だから私がどんなに言い寄っても振り向いてくれない。

 しかしそれはある日のこと、お兄ちゃんの部屋で見つけた日記をきっかけにお兄ちゃんの嘘は崩れていく。

 お兄ちゃんは私のことが愛しくて愛しくて堪らなくて、だけどそれがイケナイことだってわかっていたから、なるべく私のことを忘れるために男の人のことが好きだって自分を偽っていたんだ。



 ――怒涛の展開に世の婦女子たちは手に汗握り、一生のうちで忘れられない物語の一つになることは間違いない。

 クリックした瞬間、淫らで切ない異境がアナタを待っている。