私立桜ヶ丘学園高等部

作者

高校1年生の初夏。


両親にいきなりの転校を告げられた悠(はるか)


自分の知らぬ間にもう手続きも済まされていた


「明日からお前は桜ヶ丘学園の生徒だよ」


なんて自分勝手な人々なんだろう


急すぎる


しかもまだ入学して2ヶ月ちょっとだと言うのに


その高校と早くも別れがくるなんて・・・


そんないい加減な両親に対する怒りを通り越して


むしろ遠い目をして呆れる悠。


一回決めたことは最後まで突き通さないと気がすまない両親の性格は15年間一緒に暮らしてきて百も承知である。


ここでどんだけ足掻いてもどうにもならないこともわかっている。


納得はいかないがしょうがなく悠は桜ヶ丘学園への入学を受け入れた。


しかし足を踏み入れたそこはなんと


ホモばかりの変態学園だった。