悲しいピエロ

作者悠紗

---幼い頃僕は君に出会った

出会った時の君は何かに怯えて

泣いていた

僕にできることなんてない

けどせめて君を笑わせてあげよう

と思った

玉の上に乗っておどけてみせた

上から落っこちてみたりもして

気づけば君は笑っていた

「僕の名前はマキヤ 将来ピエロになるんだ」

もっともっと笑顔にさせたくて

ジャグリングやピエロのやりそうなことをたくさんやった

楽しそうに笑うきみの

その笑顔に僕は一目ぼれしてしまった----