日向なんか私にはない

作者百合



今までずっとそうだった。


私には日陰しかないんだと。

ーそう、この世界は私のことなんて

うつしてなんかいない。


今までがそうだったように

これからもずっと私は日向を知らずに

日陰で生きて行くんだ。


そう考えていたのに…