curse doll ―詛いの人形―

作者黒城 千雲

ある日、俺の家に宛名の書いていないダンボール箱が玄関の靴箱の上に置いてあった。

よく見てみると、小さい紙切れがはじっこに貼ってある。

『curse doll』と、書いている。

俺は、慌ててその箱から離れた。家には、俺一人しかいない。だから、尚更怖くなった。


『詛いの人形』と、書いてあるダンボール箱が――――