ガタガタガタ


私は声を殺しながらも震えていた


涙を出しながらも、それを震えながらもじっと見て

いた


男の人が家に居て、その人はお姉ちゃんを刺して、刺して、刺して、ギタギタにしていた


家は血だらけになっていた


その男はお姉ちゃんを半分に切っていた


アタシは嫌でもそれを見ていた


男は黒いゴミ袋の中に半分になったお姉ちゃんを

入れて、そして血などの痕跡を綺麗に隠滅して、

お姉ちゃんを持ってどこかへ行ってしまった


アタシは怖くて何もできなかった


アタシたちは親に捨てられて、アタシは中2で、お姉ちゃんは高校生だったからバイトでお金を稼いで、私の世話をしてくれた


そんなお姉ちゃんに何もできなかった私が憎い


でも


「ごめんね、アタシ何もできなくて・・・今まで本当にありがとう・・・でも、アタシのこと見てて、アタシいつか絶対にお姉ちゃんの仇つけるから」


アタシはそう心に決心した