ラムネとノート

作者緋色

変わりたい自分
変われないあなた
悩まないあなた
悩む自分
本当の自分
嘘のあなた
むくわれないあなた
むくわれた自分

だから何だというのだろう?

「よくわかんないけど」


そいつの顔をまっすぐ見つめて言った。


「運命とか言ってる時点で負けてんじゃない。あるかわかんないもんに踊らされて」


そうか、と瀬尾はポツリと言った。


見つめる私は自分の台詞になんだかこっぱづかしくなって、足を軽くジダバタさせた―



男勝りだけど脆くて弱い先輩。

劣等感に悩むが芯は強い後輩。

二人は二人でいるから確実に何か変わっていく。