変わりたい自分変われないあなた悩まないあなた悩む自分本当の自分嘘のあなたむくわれないあなたむくわれた自分だから何だというのだろう?
「よくわかんないけど」
そいつの顔をまっすぐ見つめて言った。
「運命とか言ってる時点で負けてんじゃない。あるかわかんないもんに踊らされて」
そうか、と瀬尾はポツリと言った。
見つめる私は自分の台詞になんだかこっぱづかしくなって、足を軽くジダバタさせた―
男勝りだけど脆くて弱い先輩。
劣等感に悩むが芯は強い後輩。
二人は二人でいるから確実に何か変わっていく。