天才が故に無知な少女


無知が故に博識な青年


この二人が出会うには、

この世界は寂しすぎたのかもしれない。


この二人が生きるには、

この世界は広すぎたのかもしれない。


相応の世界を望むには、小さすぎる体躯、巨大すぎる英知。

少女には、ふさわしい大きさの世界などなかった


相応の世界を望むには、大きすぎる力、小さすぎる範囲。

青年には、ふさわしい世界を選ぶ力があった


だからこそ

世界は形と色を変えて

存在してくれている。


MとDが出会うとき

互いの世界は色を変える





はず。




魔術などは一切出てきません。


Realisticなお話。