朝廷を守る安倍清明の娘――椿。真実を求める真人。その中で蠢く妖の狙い。ひたすら守りたいと願う鷹兎。彼らの運命は…。『聞こえた気がしたんだ。「助けて」って…』
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逢ふことは
くもゐはるかに
なる神の
おとにききつつ
こひ渡るかな
――お前は、いつもそうだな。
あの時もそう…
一人で…
淀んだ暗闇の中へ
落ちていくから。
聞こえた気がしたんだ。
『助けて』って…――
※この物語はオリジナル歴史小説です。実際の人名・事件・団体等には一切関係ありません。
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