僕はついに、水道も電気も止まり路上生活まで実を落とす。そんな男が100円で成功できるのか?
僕は今ある古本屋のある本を眺めていた。
汚い文庫本ばかり乱雑している中
見た目は「ぼろい」がその中で
一つだけ輝きを放っているように見えた本があっ
た。
その本の裏表紙には「100円」の値札が申し訳な
さそうに貼られていた。
まさにその本が僕の人生を根底から覆すことにな
ろうとは
この時の僕は知る由もなかった。