吸血鬼の王子が一目惚れしたのは、捕らわれた魔法使いの姫でした――

――彼女の絶望の原因は王子の祖父だった

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吸血鬼の国の王子が恋をしたのは――




城から出られない、魔法使いの姫でした。










「…ここから、出してください」



『逃がすわけないよね』







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