真夜中の独楽

作者つかきよん

中学生の時、あまり好きでもない男に捧げた上に捨てられ、男不信に陥り、女子校へ進学した瞳(ひとみ)。高校卒業後、デパートの化粧品テナントに就職。そこでは、先輩の妬みや同僚のひがみが待っていた。そんな時、彼女へのみやげだと、頻繁に店を訪れる菊町と言う男に優しい男をる垣間見る。やがて、彼女と別れたと瞳に告げに来た菊町の寂しげな横顔に惹かれ、二人は恋に堕ちる。

菊町は外では優しい男であり、二人は会う回数を重ねるうちに、一緒に暮らすようになった。しかし、菊町は、典型的なDV男であった。一流企業のエリート話も嘘・・優しさも嘘・・・借金なしも嘘・・・瞳は逃げ出したかった。でも、恐怖が体を凍らせてしまう・・そして、ここから、瞳の前には幸せから対極にある男が次々と現れては瞳の心を壊して消えていく・・・・