25歳の優花の職業は、フリーアナウンサー。大学のミスコンテストで優勝したこともあり、一見すると何不自由なく暮らしているように思える…。

しかし、彼女には誰かに伝えたい…けれども言えないトラウマがある。

幼少時代からの壮絶ないじめ、死と隣り合わせの病が、後に彼女を「対人恐怖症」にさせていく。

優花は、このトラウマを克服しようと、芸能界と言う最も自己表現が必要とされる世界へ飛び込むが、そこで待ち受けていたのは更に彼女に「人が怖い」と思わせてしまう体験の数々であった。

けれども、そんな彼女にも心安らぐ恋人の大、親友の郁、そして家族の存在があった。

「大きな夢がある。

それを叶えることが全てだと思っていた。」

でも…25歳という女性として大切な時期を向かえた優花が、今本当に必要としているものは何か。幼少からのこの大きなトラウマが、解消される日は来るのだろうか…