いきなりだった。
いきなり・・・・・・、彼は天国へと旅立ってしまった。
この現実をいまだに頭は理解できないでいる。
彼が死ぬまで大好きだと気付けなかったわたしは愚かなのだろうか?
どうして今になって神様は気付かせたのだろうか?
もう何がなんだかさっぱりわからない。
どうすればいいのかわからない。
こんなとき、彼なら・・・・・・壮介くんならわたしに何か言ってくれただろうか?
本当にどうしようもなかった。
学校も行くのをやめてしまった。
そんなわたしに手を差し伸べてくれたのは、子供のような笑みを浮かべた七日おばあちゃんだった。