──僕は、本当は、泣きたかったのかもしれない。己の過去を綴る〝僕〟と死にたがりな彼女の物語。
僕は、本当は泣きたかったのかもしれない。
去って行く君の背中を、ただ見ていることしかできず────…。
だからこれは、
己の過去を綴る〝僕〟と死にたがりな〝君〟の物語。