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ずっと一緒にいられたらなぁ…滅亡をもたらすと言われる悪魔『終焉』と、孤独な少女エリザベス。二人は出会い、終わりと始まりの中で、ずっと一緒にいたいと願う。 秩序を失いかけた世界が舞台なだけに、作品には戦いや争いのシーンが少なからずありました。しかし読後思い返されるのは二人の会話や触れ合うシーン、透明で暖かさを伴う雰囲気でした。 それが感じられた要因の一つは、『終焉』もといルシェのキャラクターにあると思います。彼の口調やびっっくりしたときのリアクション、更に雨や海に対する台詞はさすが、巧いなぁと唸らざるをえませんでした。 ラストにつけられた主題詩でも、再度余韻に浸れます。 ボクとキミとの気持ちを、大切に描いた、しっとり切なめファンタジーです。