愛し―かなし―①

作者クロ


時は戦国。

戦乱の世。


至る所で争いが起こり戦争が何度も繰り返されていた。

そんな世にかつては主従、戦友だった武士と忍びも別れ争うようになってしまう。


世も末。

村人は巻き込まれる事を悲しんだ。

武士と忍びの双方に別れ大きな戦いの始まりとなる。





「さようなら」

「ええ、さようなら」





他愛もなく声を返して私は振り返らずに歩き出した。

きっと今生の別れだとしても私達は振り返っては、立ち止まってはいけないから。