かな

生きる意味を考えた。
人間が死ぬ事は、生まれた以上避けられない事だ。

今作での主人公は、死を願いながら生きていた。


わたしが以前、何かで聞いた台詞を思い出した。

「人間が生きる意味とは
より良い死に方をする為に
生きているのかも知れない」



わたしにとっては、覚えのある感情が、そこ此処にちりばめられていた。

自殺を考えた事がある人は、実は結構多いらしい。

わたしもその一人でもある。



ひとに受け入れられないと感じる事は、とても悲しくて。

生きる事は、苦痛でしかなくなってしまう。



きっとこの先、良い事があるから。



よく聞く言葉は、滑稽に思えた。

主人公とわたしを、重ねてしまった。

逃げ出したくて、逃げられない現実が辛くて。



たった一つの優しさに気付ければ、幸せってたくさんあるんだって。

自分が幸せから、逃げてたんだって。



そんなわたしを、思い出した作品でした。