きみのぜんぶ、ぼくのいちぶ

作者樹里









にせものなんて、いらないんだ。





ぼくが望むのは世界で唯一のきみ。








しっかりものな姉

「ばか透和!しね!はげろ!」


×


のんびり不良な弟

「ねぇ、きすしていい?」










─────いっそぼくに溺れて、縋って、






そうして最期に、壊れてしまえばいいのに。









ーある姉弟の恋物語ー