また、あえるよ

作者君香

耐えがたい現実に潰され悲しみに沈む律子は冬の夜の海で、ひとりの少年と出会う。少年はどこか懐かしい瞳をしていて。。。




「……残念ですが」



息苦しさから逃れるように、白髪の医師は少し早口でそう告げた。



そのあとの言葉は必要なかった。



医師は灰色のまつげを伏せた。


私の瞳を拒んでいるようだった。



耐えがたい現実が医師の言葉となって、私を殺す。


鉛のように重い眼球が落ち窪み、さらに内部へと沈み込んでいくのを感じて、私は静かにまぶたを閉じた。



胎内で横たわる子宮に、もう痛みはなかった。







かよちゃん、ありがとうヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪