2007年11月のテレビニュースで実際に報道された中に、ある研究室の実験室で二匹のネズミに無限軌道のベルト上を走らせて、一方には疲れを早く回復させる遺伝子操作をしたネズミを使い、もう一方には普通のネズミを使ったところ、普通のネズミは途中で離脱しましたが、遺伝子操作をされたネズミは6時間も走り続けたという映像ニュースがありました。 今やドーピングも遺伝子の時代です。
これからお話しする物語は絶対にあってはならない事ですが、ドーピング競技者は、内容は違ってもこの滑稽な主人公と、やっている事は、まったく同じであると思います。現代科学の進歩がそれを可能にしているからこそ、我々は真摯にオリンピックの精神を学ぶと共に、人間とは何かを問い直し、ひいては新たな人間としての生き方を探り当てなければなりません。 この物語りをお読みになった後に、みなさんはどうお考えになるでしょうか。