悪意と善意を現実世界とネット世界でバランスをとる男。その存在に気がついた学生は・・・。

人は表の顔と裏の顔を持つ。電話オペレーターは優しく顧客に接し、デパートで化粧品を女性客に進める社員は、思ってもいないことを平気で囁く。休憩室は喫煙と悪口で満ち溢れている。よい顔を見せなければならない仕事ほど心の壺に悪意が貯まる。悪意であふれる前にどこかでバランスをとるのだ。