の子

ある年の夏
評点[80/100]

ひとつひとつの場面がすごく魅力的。描写はすくないはずなのに、その場面ごとの情景――たとえば居酒屋での喧騒であったり、孤独な死を迎えた老人の混沌とした部屋の様子であったり、あるいは遠いアフリカの大地の匂いのようなものであったり――が目にうかぶようなのでした。この作品をよみながら、僕はこんなのが書きたいのだと思った。素敵だ。