大阪の街…ミナミ。
夜になると、ネオンが輝き、夜の街に繰り出す人で溢れるこの街に、溺れた私…。
人間とは、なんて酷く、愚かで、弱いのだろう…。
人はなぜ人を愛し、泣き、笑い・・・苦しみ、愛しむのだろう…。
私はなぜ、あの街にのまれ、あの街で生きて、あの街で崩れたのだろう…。
私はなぜ、彼を愛し、人を殺し、自分を傷つけ、自分を憎み、それでも彼を愛したのだろう…。
私はなぜ、また同じ場所にいるのだろう…。
そんなこと、誰も知らない…。
私、本人でさえも…知らない。
ねぇ、蓮時、気づいてた?
ねぇ、流華、気づいてた?
こんなにも、こんなにも想っていたこと。
お前は子供だっていつも言っていたよね。
でも、誰よりも大人になろうと必死だったんだよ。