中二の瀬川康太は勉強嫌いだがスポーツ万能。幼馴染でクラス委員の山本重人と共に連日野球部の猛練習に励んでいる。練習試合の最中、センターの重人が取り損ねたボールを追いかけて道路に出たところで、運悪く車に轢かれて死んでしまう。
ところが康太は神様の手違いで、しばらく幽霊になってこの世にとどまらざるを得なくなる。
悲嘆に暮れていたところに、自殺した中二の小林エリカの幽霊と出会う。自殺した場合、人助けを積み重ねて、神様から自分を殺した罪を帳消しにしてもらわなければ天国へ行けないのがルールなのだ。そこで親切な康太は、テレパスで会話ができるイヌを手足に使って懸命にエリカの天国行きに協力し、エリカは二度目の人助けをした直後念願叶って昇天していく。
神様からその功績を認められた康太は、天国行きの代わりに「新たな人生」と6ヶ月の期間限定で幽霊と会話ができる特殊能力をプレゼントされた。
しかし皮肉なことに、康太に与えられたのは康太の死に責任を感じて自殺した重人としての人生だった。
成績の悪い康太が重人の両親の期待に応えて優秀な成績を維持し続けることは至難の業に思えたが、幽霊となった重人の全面的な協力を得て頑張るしかなかった。
二学期が始まり、重人になった康太はほどなく衝撃の事実を知ることになる。
クラス内で陰湿なイジメが行われており、すでに長友美穂がそれを苦に自殺していたのだ。
だがその首謀者であるクラス委員の上条さゆりと取り巻きの廣瀬リコは罪に問われることもなく、新たなターゲットに定めた本田しのぶに対して狡猾かつ陰湿なイジメを仕掛け始めたところだった。
康太は重人、美穂という二人の幽霊と協力して、しのぶの危機を次々と救い、さゆりたちが美穂を自殺に追い込んだ罪を暴いていく。