遠い昔。とある地方で、毎年、桜が散る頃になると発生する、謎の病が蔓延していた。悪くすると死に至る災厄で、村人が大勢亡くなった。
村外れの桜の大木に宿るという、万能の守り神。彼に厄を祓ってもらう引き換えに、心身共に清き若い娘を嫁に差し出す、という儀式の大役を生まれながらに背負った、巫女の家柄の少女。
十五の春。いよいよ迎えた“その”日に、幼い頃から慕い、信じてきた桜の守神への想いを語る。
※史実の伝奇を元にしたフィクションになります。
※PG12程の残酷表現あり。一人称。
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