○ストーリー概要及び物語の説明
舞台は、魔法の存在する世界の日本。
魔法製剤会社大手のアステリオンが開発している史上初のキメラ、シメーレは、試作品が完成し、実験段階に移った。アステリオンはデータをとるために、シメーレに江田島メルという名前をつけ、東京都内の空きビルに監禁、魔法省産業課の協力のもと、戸籍などを全て整えた上で、逃走させて、密かに監視、正常に人間と同じ生活ができるのかや、どの程度の魔法を使うことができるのかなどを検討するため、実験データを集めることにした。
メルは自分が何者であるのかもわからないままに、秋元舞に出会い、舞の好意のもと、一緒に生活し、同じ魔法高校に通うことになる。自分に記憶も身寄りもなく、個性が全くないことに戸惑いながらも、高校に馴染んで楽しい生活を送り出した矢先、魔法高校が何者かによって襲撃される。慌てたアステリオンは実験を中止しようと、メルを連れ去る。
何も知らない舞たちは誘拐だと考え、メルを取り返すために、アステリオンや魔法省に立ち向かうのだが、突然メルが帰ってきて別れを告げる。高校生たちが、様々な助けを借りながら、巨大な製薬会社や国家権力に立ち向かいつつ、異質な友達と向き合う、青春ファンタジー。