あれは現実か理想か未来か、過去か前世か他人の記憶か、予知か悪夢かトラウマか…
あれはなんだったんだろう
現実の記憶が薄れることは、些細なこととして受け入れられるのに。
どうして、ずっと前に見た夢を今も鮮明に覚えているのかな。
人はどうして夢を見るのだろう
あぁ、鳥も動物だから、夢を見るのだろうか。
ペンギンやライオンも見るのだろうか。
じゃあ生物はどうか、魚だって脳はあるし、眠るって聞いたこともあるなぁ。
じゃあ、僕と同じように夢を見るのだろうか...
どんな夢を見るんだろう
もう一度あの世界に戻りたいのに戻れない、
それが現実味を帯びて、妙に頭の中が冴えた時、
私は夢について深く考える時間が訪れる。
心に刻まれる夢というものは、水溜まりのようなものかもしれない。
突然現れていつの間にか過ぎ去っていく、そんな大雨の残した水溜まり。
異世界に存在していることを認めつつ、その居心地に飲み込まれてしまって、現実をどこかに忘れてきてしまったよう。
・・・・・
過去と未来、純愛と狂愛。
これからはじまるのは、夢に翻弄され、
不思議な縁で繋がる大学生の物語。
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