藍原柚杏は中二の春、車道に飛び出した少女を助けて、足に怪我を負ってしまった。手術を乗り越えリハビリをしているが、陸上から一年離れたことでもう昔のようには走れないと自信をなくしていた。
ある日、リハビリの帰り道に桐谷柊と会う。彼はサッカーをしている柚杏の双子の兄、柚樹のライバルで、以前試合で見たことがあった。彼はバス停に、自分のチームの分析や改善点を書いたサッカーノートを忘れていた。翌日桐谷の学校へ届けに行った柚杏は、好きなものに真剣に向き合う姿勢に触発され、自身も陸上ノートを書き始める。柊とノートを通じてトレーニングに関する意見を交換し、励まし合う仲になり、柚杏は少しずつ陸上に復帰していく。
兄の柚樹は二人の関係に気付き、『柊と関わるな』と言ってきて……?
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