それはやがて神になる子らの物語——。
異体同心、ご主人様と呼ぶハート型のガラス細工と不思議なつながりを持つ職人ペスカはすこし内気で挙動不審のおっかなびっくり症候群。人を見るとその周辺の空気を反射的に殴りかかってしまう厄介な女の子。
彼女は失恋を機に故郷を旅立ち、自分と同じガラス細工職人が集うと巷で噂の大工房を目指します。
隣町に着いてさっそく州法に触れ、お縄にかかっていたペスカは警官たちからのひどいセクハラに耐え抜き、聖母マリア様と崇める母性的な職人の女の子ビアンゴと運命的な出会いを果たすと、ついでに秘密の大工房まで見つけ出してしまうのでした。
ビアンゴを長女とした仲のいいボンゴレ五姉妹、
褐色太ももパツキンレディのロンチ、
地上波で名前を呼んではいけないラビアー、
語尾はあれだが至って真面目な真性のロネーゼ、
クールでまともなジェノベに、大人な雰囲気のベーゼと、
工房にはいずれも劣らぬ曲者ばかり。
しかし、ペスカはその顔ぶれにどこか安心感を覚えるのでした。
ボンゴレ姉妹の次女チラ見のロッソ、おしゃまで生意気な三女ロゼとも「ごめんね(憤怒)」「いいよ(憤怒)」の仲良しの握手を交わし、
長女の長女たるがゆえの心の隙間を巧みに衝いて優しく心を解きほぐし、一夜にしてモノにしたペスカ。
その次なる標的は、はてさて——。