世界が、謎の毒素を持つ生命体【怪魔】に脅かされた世界。
人類はそんな【怪魔】を滅ぼすべく、【怪魔】の毒素――魔素に対する耐性を持ち、【怪魔】の異能を使えるようになった【魔人】たちを中心に一致団結、人類統一軍という組織を結成して日々戦っていた。
そしてその統一軍の中、幼くして【魔人】部隊の指揮官の一人に数えられていた少女がいた。当時たったの10歳であった彼女の名は、ハルリアナ。北の大国の皇室から前線に派遣されていた天才的な軍人である。
……だが彼女は、その出身の大国が革命で滅びると同時に、軍を追放されてしまう。そして彼女はそのままライセン合衆国に亡命し、5年の月日が過ぎた。
そして亡命したハルリアナはというと、戦場から遠のき、複雑な思いで平和を享受して過ごしていた。そんな彼女に、ライセン副大統領は指令を下す。
「正体を隠して軍学校に生徒として編入、そして問題児クラスをどうにか使えるレベルまで引き上げてきなさい。もしも成功したなら、君の軍復帰を検討しよう」
その言葉に、ハルリアナは軍学校に編入することを決意。
そして、厄介者ばかりの問題児クラスのメンバーを優秀な軍人にすべく奮闘する。