時は戦国時代末期…九州最強と呼ばれた戦国大名・島津家。
島津家を継いだ夫である島津久保が無事に小田原征伐から帰還し、夫婦に幸せな日々が戻る。
幸せも悲しみも、共に分かち合ってこの戦乱の世を生きていこうと誓って。
だがそんな二人を引き裂く、豊臣秀吉による朝鮮出兵の足音が無常にも近づいてきていた。
そして朝鮮で病死したと伝わる久保のその命を救おうと奮闘するのは、現代からやってきて久保の側近となった一人の青年。
歴史に抗ってでも、貴方を助けたい。
戦国の世でただひたむきに愛に生きた若き夫婦の軌跡と、その側近たちの命を懸けた忠義の物語。
やがて時は流れ戦国の世が終わった時。
その願いと想いは引き継がれ、それにより大藩・薩摩藩が立藩していく。